調べる・考える:リサイクル工場と里山見学
11月23日(火曜日) 三富今昔村にて、共助SDGsコバトン記者団第3回目の活動としてリサイクル工場と里山見学プログラムに参加しました。三富今昔村を運営する石坂産業株式会社では、廃棄物処理と里山保全事業を通じて、人と自然が共存できる社会を創ることを目指し、SGDsの活動に取り組んでいます。
オリエンテーション
三富今昔村の玄関口であるクヌギの森交流プラザに集合したのち、緑のトンネルを抜けて、和のしつらいが素敵な環境教室に移動ました。三富今昔村の成り立ち、産業廃棄物や中間処理、リサイクル事業とSDGsの関わりなどについてのオリエンテーションを受け、いよいよリサイクル工場へ出発です。
リサイクル工場見学
石坂産業株式会社の本社前のスペースには、敷石に瓦をリサイクルして作られたレンガが使用されていました。また、庭園には建築廃材を再利用して作られた庭石も配置されており、きれいに整備されていました。工場の防音壁も緑化されており、工場の近所に住む方に配慮し、共存するための工夫が随所に感じられました。
リサイクル工場の入口に続く壁には、ゴミの排出量やリサイクル率などに関する説明ボードが設置されており、共助SDGsコバトン記者団員たちからは「わかりやすい!」という声が聞こえてきました。
いよいよリサイクル工場へ潜入です。今回見学させていただいた工場では、主に住宅建材のリサイクルを行っており、粉塵が地域や里山に飛散することがないよう室内で産業廃棄物の処理を行っています。
廃棄物を分別する工程では、人間と一緒にロボットが仕事をしていました。現在は、画像認識学習中とのことでしたが、将来的にはより安全で効率的な職場環境を整えることを目指しているそうです。
共助SDGsコバトン記者団員たちも分別の体験をさせていただきました。チームに分かれ、廃棄物を木材、金属、コンクリート、プラスチックに分けていきました。参加者からは、「プラスチックは色がついていて、分別が難しい」というような声が挙がっており、自分たちの目で見分け、分別することの難しさや作業の大変さを実感しました。
さらに、金属の分別工場では、色や形状が似ているアルミやステンレスの分別には音も使っていることを教えていただきました。
工場見学の最後には、きれいに分別された木材を見せていただきました。ゴミの山に見えていたものが、分別を繰り返すことにより、木の優しい香りが漂う「資源」に生まれ変わっていました。こちらの資源は、段ボールの材料や家畜の床敷材として再利用されているそうです。
質問タイム!
共助SDGsコバトン記者団向けに特別に実施いただいた質問タイムでは、「毎日どれくらいの廃棄物を処理していますか?」「何人くらいの従業員さんが働いていますか?」など見学中に疑問に思ったことなど活発な質疑応答が行われました。
また、毎日の暮らしの中で自分たちにできることとして、プラスチックマークのついている製品の分別は、家庭でも手軽にできるリサイクル活動であることを教えていただきました。
里山見学
最後に、リサイクル工場の隣にある里山でまとめの学習を行いました。
活動終了後のアンケートには、参加者それぞれの気づきや想いがたくさん書かれていました。寄せられたコメントの中から一部抜粋してご紹介します。
沢山の工夫でリサイクル工場が成り立っていることが分かった。また周りの山などをよごさないようにリサイクルしている。
小学4年生 Hさん
分別する大切さがわかった。森などの自然をまもることが大切だということが分かった。
小学5年生 Dさん
生物にとっても森はよいし、人にとっても森はよいということが分かりました。循環していることに気がつきました。
小学6年生 Sさん
工場に全てをまかせるのではなく自分たちにもできることは何個も何十個もあることがわかりました。緑を守っていくためにも一歩一歩進まなければならない。
中学2年生 Yさん
物をリサイクルするには何度も何度も機械や人の手で選別を繰り返していると分かりました。1日でとてもたくさんのゴミを扱っていて驚きました。里山などの自然をまもっていくには「ゴミをゴミとしないこと」が大切だとわかりました。
中学2年生 Kさん
令和3年度の共助SDGsコバトン記者団の活動も折り返し地点です。今後も活動を通じて、地域で助け合いながらSDGs達成に向けた活動を行うためには何ができるのかみんなで考えていきましょう。